当社には、エンジニアとクライアントを繋ぐ人材エージェントサービスを行う部署、SI営業部があります。IT化が進む中、スキルを持ったエンジニアの需要は年々増すばかり。今回はSI営業部の営業担当、劉(りゅう)さんに、日々の営業活動や日本で働くきっかけについて伺いました。
社員インタビュー #004
日本で働きたい!夢が近づいた岡山でのインターンシップ
――劉(りゅう)さんの出身は中国ですが、どうして日本で働こうと思ったのでしょうか。
劉:もともと、中国とは違う文化を持つ日本にとても興味がありました。特に古都に佇んでいる建造物、歴史を感じる神社が好きでした。日本のテレビ番組もよく観ていて中国の番組より、日本のバラエティを楽しみにしていたぐらいです。
そんな風に日本に興味を持ちながら大学生活を送っていましたが、大学4年生の頃から、日本人の友達も増え始めて、日本で働いてみたい、という気持ちがどんどん強くなりました。
――日本人と接することで、日本で働きたいと思ったんですね。
劉:はい。ちょうどタイミングよく、10カ月間岡山県の大学で中国語を教えるインターンシップがあり、長期間日本に行く機会ができたんです。教えていたのは大学生ではなく、社会人でした。授業が終わると、仕事に対する思いや学生と社会人の違いや苦労など、働くことについてたくさんの話も聞けました。
日本で働きたいと漠然と思い描いていた夢を現実的にイメージでき、それに向けて何をすればいいのかという課題も見つかりました。
皆さんがとても親切に接してくれたのも大きかったです。インターンを終える頃には「日本で働いてみたい」という夢は、「日本で働こう」という決心に変わり、来日する決断をしました。
――働くイメージが持てたのは、良かったですね。
劉:そうですね。実際に働いている人たちの接することで、日本の社会の風潮や働く本音も聞けたので、日本のことをもっと理解できました。
――営業職を選んだのはどうしてですか?
劉:小さいころから人と会話をすることが好きでしたし、将来は、たくさんの人と関われる仕事がしたいと思っていました。インターンシップ期間中に出会った、社会人の皆さんの話を聞いていくうちに、私には営業職が合っているのかなと思ったんです。
――来日することに不安や周囲からの反対はありましたか。
劉:子供の頃から自分のやりたいことをやりなさいと、何でもやらせてくれる両親だったおかげで、むしろ応援してくれました。私自身も日本で働くという夢が叶うチャンスに、不安よりも嬉しさと大きな期待感でテンション高かったと思います(笑)
――劉さんらしく明るく元気に来日したんですね(笑)
劉:いつでも笑顔がモットーです!

いい関係性を築くためにお互いの「ちょうどいい所」を探していく
――来日後、勤めていた会社を退職し、現在はアヴァントのSI営業部の営業担当として活躍されていますが、営業職はいかがですか?
劉:そうですね、人と話すことも好きですし、違う職種や会社の人と会話することで、いろいろな刺激も受けます。様々な価値観を知ることで、相手を理解するきっかけにもなるので、営業が自分には向いていると思います。
――いつもどのような営業活動をされていますか?
劉:私は、契約社員のエンジニアたちの常駐先の案件を探したり、ほかの会社の契約社員へ案件を紹介する業務を行っています。社員が持っているスキルや性格、客先が望んでいるスキルや業務タスクなどをしっかり把握して、ピッタリな人材や客先を案内していきます。
――持っているスキルや特徴もそれぞれなので、案内できる数も限られてきますよね。営業活動で大変だと思うことはどんなことですか?
劉:営業という職種はとても幅広いと思っています。モノを売るのも営業ですが、私たちが扱っているのは人です。人によって考え方が違うので、時にはトラブルが起きることもあります。そういった人間的な部分と丁寧に向き合うことが、この仕事には欠かせないと思います。
エンジニアも現場のお客様も「ちょうどいい所」があるんです。変に妥協したり、無理に合わせなくても、両者が納得できる「ちょうどいい所」を探すのが営業としての仕事だと思っています。
――お客様にとってもエンジニアにとってもいい関係を築ける「ちょうどいい所」があるんですね。
劉:はい、いまはそう思っています。けれど、営業になった時は、業界も社会人も日本も初めてで、何も分かりませんでした。でも、周りの人たちに助けてもらいながら、活動していく間に、エンジニアもお客様も人間だからいい関係性を作るのが一番なんだ、と思うようになったんです。
エンジニアもいろんな仕事の選択肢があるはずです。でも、その中でアヴァントの提案した仕事を受けてくれるのは、お互いの関係性ができているかどうかも大事な要素になります。
人と人ですからね。信頼関係を築いていくことは、とても大切にしている部分です。
――営業だけでなくどんな場面でも信頼関係を築いていくことは大切ですね。
劉:そういった意味では、営業をしていて一番嬉しいのは、良い関係を作れた時ですね。昨年、大手SIer企業を担当することになりましたが、当初は大手過ぎるので難しいと周りからも言われていたんです。
でも、先方との打ち合わせに同席させてもらったり、何度もアポイントを取って面談をしているうちに、少しずつ案件をいただけるようになりました。
――それは嬉しいですね!
嬉しいこともたくさんあるから、自分らしく、笑顔で過ごしていきたい
劉:いまでは、私が担当している中で一番案件数が多い取引先になりました。とても良い関係性を保っていることも嬉しいですが、他社の人間なのに、快く受け入れてくださった皆さんの心に感動しました。
――良い関係を作る上で、劉さんが心掛けていることを教えてください。
劉:相手の希望することをしっかり把握して、急ぎでも小回りを利かせて対応することや、小さな約束でも守ること。当たり前のことですが、そういう積み重ねがあって、いまに繋がっていると思います。
――これからもお客様と良い関係性を築きながらたくさんの案件に関わっていきたいですね。
劉:そう思っています!また、4月から部下を持つことになったんです。自分もまだまだですし、仕事へのプレッシャーもあります。
何をすればいいのか、どうしたらいいのか、自分が上司になっていいのかなと不安に思うこともありますが、目指しているのは、相談し合える間柄です。メンバーが困っている時は、一緒にその課題に取り組んだり、アドバイスができる、そんな上司でありたいし、もっと力を付けていくことが、いまの私の目標です
そして、自分らしく、いつも笑顔でいられるような、毎日を過ごしていきたいと思っています。
――ありがとうございます。
◆プロフィール
劉 丹陽(りゅう たんよう) SI営業部 主任
中国の大学院で中国語国際教育を専攻。インターンシップを利用し、中国語教師として岡山県に10ヶ月滞在。滞在中には、ツアーガイドや地元アナウンサーなども経験。2017年、IT企業へ就職するために来日。2019年、SI営業部の営業としてアヴァントへ入社。