見えない未来を思うより、自分のペースで「いま」に集中する

やりたいことが見つからない。誰でも一度や二度思ったことはあるはず。いまだに見つけることができない人も多くいると思います。目標を持つことは大事です。ただ、先のことばかりに気を取られて、いまと向き合わないのは本末転倒。シンプルに、いまを大事しよう、そんな気持ちにさせてくれるインタビューとなりました。

社員インタビュー #008

プログラマーになりたいと思い、憧れを持ったIT業界

あああ

――伊藤さんは入社して3年目になるそうですが、以前からエンジニアをされていたんですか

伊藤:入社前は飲食店で働いていました。最初はアルバイトで入ったんですが、そのままその会社に就職して、最終的には店長として勤めていました。
もともとIT業界には憧れがあって、プログラマーを目指していました。あまりいい言い方ではないですが、飲食店での仕事はそれまでのつなぎみたいな感じで考えていました。でもアルバイトからずっとお世話になっていて、立場も変わってきたので、気付いたら7年ぐらい働いていました。

――プログラマーになりたいと思ったきかっけはなんでしたか?

伊藤:学生の頃からゲームを作りたいなと思っていて、当時ITはとてもカッコいい業界に見えていたこともあって、プログラマーという職業に憧れを持ちました。
実際は、IT業界で仕事をすることを目指すまでには、時間が掛かりましたが、飲食店での経験はいまでも役立っていることが多いと感じています。

――無駄なことはないってことですね。

伊藤:良く言うとそうですね。昔から目標を持って行動したり、将来のことを考えて過ごすのはあまり得意でなくて。これにはどういう意味があるんだとか、この仕事は自分の何の役に立つのかとか。
いま目の前にやることがあって、その課題を解決することを望んでいる人や必要なことがあるんだったら、それをすればいいのかなって思っています。
でも、適当にやるんじゃなくて、自分の持っている力とか周りの力を引き出せるように、その時の最善はちゃんと考えています。

――難しいことを考えて立ち止まってしまうより、いまの状況を理解して、自分のできることを正確に把握することは大事なことですね。

伊藤:新型コロナウイルスの影響で、私が所属しているグループの状況も変化しました。グループリーダーの台場さんと数人のメンバーがお客様の会社へ常駐することになり、自分がこれまでの仕事を引き継ぐ形になりました。
社内にリーダーがいなくなったので、自分が進捗管理はやらないといけないですし、時間配分はより大変になりました。
一緒に仕事をしているメンバーも、比較的新しい人なのでフォローが必要です。でも、考える力を身に付けてもらうことも、いまの過程でやらなければいけないので、指示の出し方は気を付けています。

――今までとは違うやり方で仕事をするのは大変な面もありますね。

伊藤:フォローするのは必要なことなので、そこに関してはどれだけ時間をとってもいいかなと思っていますが、自分の作業もやらないといけないので、時間の使い方が難しくなりました。
どうしても自分の作業が後回しになってしまっています。ここまではフォロー、ここからは自分の作業と切ってやらないといけないですが、なかなかうまくできないです。

――リーダーあるあるですね。時間の限りもあるので配分を間違えると、体力的にもキツくなりますね。

伊藤:リーダーってそういうものだろうと思って、普通のことと受け止めるようにしています。いま目の前にあることにどれだけ取り組めるかの方が、自分にとっては大事なのかもしれません。自分の力量以上のことをやろうとすると失敗するので。自分の力を出すことより、メンバーが力を出せるようにすれば、結果的に自分も思っていた以上の仕事ができると思っています。
目標を探すのも大事かもしれませんが、いまと向き合う方が、それなりにどうにかなっていく感じがします。
一般的に求められるリーダー像って周りを引っ張りながら力強く目標に向かって進んいく、というのがたぶん多いと思いますし、会社はそういうリーダーを求めているかもしれないですが、自分はあまりそういうタイプじゃないと感じています。

遠回りはしたけれど、経験した時間がいまの自分を助けてくれた

あああ

――未経験から3年でリーダーになったことはスゴイことですよ。陰で猛勉強とかしたんじゃないんですか。

伊藤:プライベートな時間を使って勉強などは特にしていません。勉強しなくてもできるってことではなく、技術的なことは仕事を通して学んでいます。あとは飲食店での経験がとても役に立っています。

――どんなところが役立ちましたか。

伊藤:システムを構築するための、手順や工程を組み立てる作業です。いわゆるオペレーションです。さまざまな条件で物事を整理して、やることの優先順位を付けていくのは、前職でも日常的に行っていたので、取り掛かりはスムーズにできたと思います。
一方で、お客様との打ち合わせで何を求められているのが、何を提案すればいいのかは全然分かりませんでした。
お客様との打ち合わせがある時は、毎回こんな資料を持っていこうと思っている、というのを上長と相談して、軌道修正しながら何とか要件定義を乗り切っていました。

あああ

休みの日は、なるべく自宅から出ないように、前日から準備するという超インドア派。炭酸はマストアイテム。

あああ

――要件定義はいつごろから関わるようになったのですか?

伊藤:入社してちょうど1年経った頃ですね。いい経験でしたが結構大変でした。
お客様が日常的に手作業でやっている業務をどのようにシステム化したらいいか、どういうインフラ構成にするのが最適かと考えるのはとても難しかったです。
でも要件定義をやったことで、目を向けるポイントや進め方が以前より理解できたので、いまはグループリーダーの台場さんの考えをそれなりに汲み取って仕事ができるようになったような気がします。

――マイペース主義の伊藤さんですが、これちょっとやってみたいなど、興味のある仕事はありますか?

伊藤:目指せるかは分かりませんが、高い専門性をもったプロフェッショナルとしてひたすらコーディングをしたいです。アイディアを出したり人前でプレゼンしたりするのはあまり得意ではないので、コーディングに注力していきたいです。

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