昨年度より、新卒採用を始めた当社。ゼロからのスタートは試行錯誤の連続でした。そんな中、人事担当の今野さんは、新卒採用だからこそ忘れてはいけない大切なことに気付いたそうです。今回は、新卒採用担当としてどのような活動を心掛けているのか、お話を伺いました。
社員インタビュー #003
集団ではなく学生一人ひとりと向き合う方法を選んだ初めての新卒採用
今期創業10期目を迎えた当社は、昨年度より、2021年3月卒業の方を対象とした新卒採用をスタートさせました。
これまで中途、キャリアの採用は行っていましたが、新卒一括採用は初めての試みとなります。どこでどのように学生と知り合えば良いのか、という土台から検討し、新卒採用はスタートしました。
新卒採用の主流は、新卒専用ナビサイトへの掲載です。次に、就活イベント参加。どちらも、できるだけ多くの学生とお会いすることを目的とするものです。
しかし、まだ知名度の高くない当社にとっては、サイトへの掲載もイベント参加も思うような成果は期待できないと考え、「どうしたら学生が興味を持ってくれるのか」「何をしたら集まるのか」と、試行錯誤を繰り返す中、「多くの学生と会う(ひたすら人数を集める)採用が本当に適しているのか」と、新卒採用を行う原点に立ち返り、もう一度深く考えてみることにしました。
そして出た答えは「人数を集める採用方法は適していない」でした。
なぜ適していないかというと、当社の経営理念の1つが「社員とその家族の幸せの重視」であるからです。この理念にもある通り、当社は社員一人ひとりの成長、意欲を大切にしています。
そのため、できるだけ多くの学生を集めるという採用ではなく、学生一人ひとりと向き合い、会社について丁寧に説明していく。こうした「個を大切にする採用」が適している、と考えました。
現在、当社では、説明会から最終選考まで、全ての過程で集団での選考は実施していません。
一見すると、非効率で手間のかかる方法に思えますが、初めて会う時から、本音で話すことのできる1on1(ワンオンワン)の環境とすることで、学生は知りたいことを質問でき、ぶっちゃけこれはどうなの?という疑問を解消することができます。
事業について良く理解し、納得した上で選考へ参加してもらうことで、選考へ参加する学生の本気度も高いように感じます。
新卒採用は始まったばかり。いまの採用方法の成果が分かるのは1年後です。成果が分かるまでに時間がかかるので、行ったことが果たして良かったのか悪かったのか、見極めるのは難しいですが、時間をかけて学生とコミュニケーションをとり、入社した後の活躍を間近で見ることができるのは、人事としてとても嬉しいことです。
会社の成長や市場の変化に合わせて、採用方法も変わっていくものですが、会社が成長して大きくなっても、どんなに市場が変わろうとも、理念に基づいた「個を大切にする」採用は続けて行きたいと考えています。
◆プロフィール
今野美幸 人事、新卒担当
広島県出身。保険会社、採用コンサルティング会社を経て、2019年アヴァントへ入社。当社で初の試みとなる新卒採用の担当者。