アヴァント社員紹介シリーズ、今回は今年の4月で入社3年目を迎えるコンサルティンググループの岸野さんに、当社へ転職してからのこと、コンサルティングのことについてお話を伺いました。
社員インタビュー #002
――岸野さんは入社して今年の4月で3年目となりますね。
岸野:そうなんです。もう3年かと、時間の速さを感じています。まだまだ勉強することは多いですが、研修期間を終え保守関係の業務に就いてすぐ、大手客先へ常駐する機会に恵まれました。そのおかげで、入社当時より着実に前へ進めているという実感もあります。
――成長を感じられるのは、仕事へのモチベーションにも繋がりますね。
岸野:それは大きいと思います。
――未経験ながらも研修を経て、大手客先で常駐していたと伺いましたが、いまの業務は主にどのようなことをしているのでしょうか。
岸野:いわゆる「要件定義」になります。
――責任ある業務ですね。
岸野:上流工程といわれる仕事のひとつですね。だから、入社3年目の自分がやってもいいのかなと時々思いますが、何かあればサポートしてくれる先輩方がたくさんいるので、思い切ってやれています。けっこう裁量をもらえているので、好きなように仕事させてもらっていますね。わりと自由です。
――客先とのやり取りの中で大変だと思うことはありますか。
岸野:たくさんあります。特に要件定義はスピード感を求められるで、限られた時間の中で相手の要望を的確につかむために、モックアップ(試作)、プロトタイプなど、目に見えるものを作りながら進めていくようにしています。
プロトタイプも早く出すに越したことはありませんが、完成形が想像できない状態で出しても話は進みません。かといって、作りこむと時間が掛かる。
要件定義は、時間と質のバランスが大事なんです。
――「ちょうどいい」モックを出すためにも、客先の要望をつかむヒアリングは重要になりますね。それ以外で岸野さんが心掛けていることはありますか?
岸野:客先が希望している要望にどうすれば応えられるのか、判断が難しい場面が多くありますが、時短という意味で心掛けていることは「お客さんの言うことを聞かない」です。
――聞かないんですか!?
岸野:もちろん、お客さんの意見を無視するわけじゃないですよ。言葉のまま受け取らないという意味に近いです。本当はどうしたいんだろう?と、いわゆる潜在欲求を察してこちらから別の提案ができる場合はします。
今までは、言われたことを忠実に再現するのが役割だったわけですが、上流の工程でその考え方だと、失敗もしないけど目立った満足も得られないんだなと思いました。それに、「言われたことだけやる」って楽なんです。
自分で必死に考える必要もないし、責任もあまり感じなくて済むから楽じゃないですか。でも、いただいた意見がすべて正しくて合理的とは限らない。必要ない機能だったり、エンドユーザから見てわかりにくい仕様だったりということはよくあると思います。
――客先もすべてを理解しているわけではないですからね。
岸野:そうですね。技術者だからできる意見や視点もあると思うので、そこは積極的に提案していきたいですね。後々になってやっぱりこうしておけば、みたいなことになると結果的に時間がかかったりするので。
ましてや、実装工程に入ってからの大きな仕様変更は、客先の大きなコスト負担になってしまいます。そうなってしまうとやっぱり最終的な満足度は低くなってしまうので、せっかくなら両者が納得したシステムで、差し戻しもなく、win-winの関係になれるのが理想だと思いますね。まあ、それが難しいんですが。
――お客さんの言うことを聞かないという意味は、相手のことを考えて理解するということなんですね。
岸野:そうです。本当にいいと思ったことをちゃんと伝える、そうやって築ける信頼関係はあると思います。
――ちなみに、聞き入れてくれない時はどうするんですか?
岸野:そういう時は・・・頑張って説明します(笑)
◆プロフィール
岸野拓也 第1グループコンサルティンググループ主任 2018年4月入社。埼玉大学出身。