最先端技術を活用したら、楽しくて面白いチームができました vol.02

vol.01ではAI画像処理、ドローンの飛行、AndroidやiPhoneのアプリ開発、IoTなど、R&Dグループが取り組んでいる研究開発について伺いました。
最先端技術を手掛けていると聞くと華やかに見えますが、実際は思うように動かないことも多く、毎日がトライ&エラーの繰り返しです。
今回は、そんなモノ作りに向き合うR&Dグループのメンバーを紹介していきます。

社員インタビュー #006

個性豊かなグループだから新しい技術が開発できる

私は2018年に新卒で入社しました。入社前、インターン生として業務に関わっていたので、会社が変化していく様子を社歴よりも長く、深く見てきたと思います。インターン時と比べると、手掛ける案件も社員数も増えていき、私たち研究開発の役割もより鮮明となり、R&Dグループとして開発した商品を市場で展開していくことにも一段とこだわるようになりました。
R&Dグループは自分も含め若いメンバーが多いですが、自分の興味がある分野へののめりこみ具合(よく言うと集中力)は、ほかには負けず、年齢を超越した専門性を持っていると思います。
それは、職場環境が大きく影響しています。最先端技術は、新しい物を生み出す可能性がまだまだあり、アイデア次第では無限大です。そうした最先端技術を使ったアイデアを頭から否定せず、実際に試してみることにとても理解があるからです。そうした機会が、社会人経験は短くとも、技術者として多くの知識と新しい技術力の習得を可能にしたんだと思っています。
得意分野を持っていることは、R&Dグループの強みでもありますが、あまりにも得意分野がハッキリしているので、分業制ではなく、一つのことを全員一斉に取り掛かることは苦手です。また、質問が専門的し過ぎるので、ほかのメンバーの質問に誰も応えられないという状況にもなりがちです。
ですが、私自身、得意分野を磨いているメンバーに、同じことをやろう、というやり方は合わないと思っているので、一人一人の個性に合わせていこうと心掛けています。
私は研修生の指導もしているので、研修生に対しても、ほかの人や他社事例と比べることをしないように、余計なデフォルトを作らないようにしています。進みの遅い人には丁寧なやり方で、早い人には早く進むやり方で、といった具合です。
十人十色。開発研究に関わる中で、この言葉の意味を正しく理解できました。

画像処理など技術開発時に参考にしている書籍

◆鈴木啓介
東京都出身。東京工科大学コンピュータサイエンス学部在学中、当社の短期インターンシップに参加。実際にシステムが構築されていく現場を体験し、大学卒業後、エンジニアとして入社。R&Dグループの長男的存在。

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祖父が教えてくれた動く仕組み

小学校の頃、祖父が、豆電球の作り方を教えてくれたことがきっかけで、物を動かすことに興味を持つようになりました。動く仕組みと部品があれば、自分でもいろいろな物を作れると知り、おこづかいで電子部品を買って、回路を組み始めたりしていましたが、プログラミングで物を動かせばお金は掛からないと思い、中学2年でプログラミングの勉強をして、マインクラフトというゲームを基に、拡張するモジュールを作りました。
高校ではパソコン部に入り、高校生ものづくりコンテスト全国大会の電子回路組立部門に出場するために、夏休みは毎日学校に通ってパソコン部の仲間と課題の練習に明け暮れていました。好きなことに没頭していたので、楽しかったです。
もっとソフトウェアに関する勉強がしたいと思い、東京にある専門学校に進学しました。Amazonで注文した部品が一日で届く場所に行けると思って、上京する日をワクワクしながら待ってました。
ただ、専門学校では自分が思っていたような勉強があまりできませんでした。そんな時、インターンシップ先でもあったこの会社で、システム開発の仕事を手伝わせてもらい、実践的なことも学べたので、もっと関わってみたいと思い就職を決めました。
R&Dグループでは、主に電子系、ハードウェアを担当しています。ハードウェアは、どこからか電気が漏れていると、動くはずのものが動かなくなります。どこから漏れているのか、どうして動かないのか、原因を探る作業はとても大変ですが、手を掛けた分、思い通りに動き、出来上がった達成感は大きいです。
いまは3D関連の研究開発に着手しています。まだ始まったばかりですが、新しいサービスが市場で展開されるように、技術を身に付けていきたいと思います。

3Dプリンタで基盤ケースを作った開発中のシステム

◆坂口龍馬
鹿児島県出身。日本工学院専門学校を卒業後、インターンシップで勤めていた当社へ就職。会議室の利用状況が分かる閲覧システムから壊れた椅子まで直す器用さは社内随一。

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飛ばすだけじゃない!ドローンを使った新しいサービスを研究中

私は、アヴァントでアルバイトを始めてから、ドローン開発に関わるようになりました。最初はドローンの自作に取り組んでいましたが、ドローン最大手のDJIからAndroidアプリが公開されていたので、AndroidスマホやDJIドローンの飛行シミュレータなどの検証環境の構築をして、自立飛行の研究を始めました。
昨年の秋に自立飛行の実験に成功し、ドローンを使った技術研究がさらに広がりました。学業との両立になりますが、R&Dでの技術研究はとても勉強になりますし、楽しいです。
ドローンの開発は、公開されているコードを解読しながらだったので、問題が出てくれば、それをクリアにし、また出てくればクリアし・・・の繰り返しで、牛歩のような進み方でしたが、「まずは触って解決策を探っていく」というやり方を尊重してもらえたので、次に繋がる開発ができたと思います。

ドローンを使ったサービスが世の中にたくさん出てきましたが、空中撮影や設備点検だけでなく、ビッグデータを収集するツールとみて、何か新しいサービスを生む研究に関わっていきたいと思っています。また、ドローンで得た情報をAWSへ飛ばすなど、ドローンとオンラインをうまく繋いでいく技術研究にも挑戦してみたいです。

外出時につけているマスクの一部(全12種類)。着けると気分が明るくなれる気がする!?

◆間木平伊織
R&D所属の鈴木啓介さんに誘われて、アルバイトとして勤務。現在、東京工科大学大学院金光研究室にて情報指向ネットワーク(IPアドレスに依存しないコンテンツ指向のネットワーク)関連の研究を行う。

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自分の気持ちに正直になって選んだエンジニアの道

いま、お絵描きが自由にできるAndroidアプリの作成をしています。もともと絵を描くことが好きだったので、研修中のより実践的な仕事として取り組ませてもらい、間もなくリリースという段階まできています。
私は、就活中にIT企業を希望していましたが、最終的にITとは違う企業を選び、社会人生活をスタートさせました。けれど、物作りへの想いは消えませんでした。周りとも仕事に対する価値観が違っていること気付き、「もう一度自分の気持ちに正直になろう」と決意し、会社を辞め、エンジニアとしてアヴァントへ転職しました。
エンジニア未経験で分からないことだらけでしたが、社内研修でプログラミングを学び、いまR&Dグループへ配属となりました。配属直後に、新型コロナウイルスのためリモートワークとなり、研修も兼ねて作り始めたのが、お絵描きアプリでした。
「メインアクティビティってナニ?」から始まった開発は、正直、思っていた以上に大変でした。Slackやハングアウトで、分からないことを先輩たちに投げかければ、的確なアドバイスと助けはもらえますが、自分で出来るところまでは絶対にやろうと決めていたので、「もうダメだ!進まない!」というところまで、とにかく調べて、試していました。
そんな毎日を過ごしているうちに、自分の中に面白い変化が出てきました。いままでは、アプリを使っても、便利だな、操作が楽だな、としか思っていませんでしたが、最近は「これはどういう風に出来ているんだろう」と、新しい視点でアプリを見るようになりました。
新卒で入社した会社をわずかな期間で辞め、未経験から始めた仕事ですが、少しだけエンジニアに近づけた・・・かな??
近づきたい!と思いながら、アプリ作成に取り組んでいます。

お絵描きアプリの画面。画像の取込やレイヤー機能を使って自由にペイントができる。

◆小林礼奈
埼玉県出身。跡見学園女子大学文学部。イラストを描いたり、ゼミでは小説の執筆をするなど、超文系からエンジニアを目指す。入社後、秋葉原のサブカルチャーにハマり、休みの日はほとんど秋葉原で過ごすサブカル乙女。

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公務員を辞めて飛び込んだIT業界での挑戦

公務員からエンジニアに転職したと言うと、だいたい驚かれますが、もともと起業したいと思っていたので、自分の中では自然な流れでした。最先端技術を駆使して、これまでにない付加価値の高いサービスを次々と生み出していくIT業界に魅力を感じ、事業を立ち上げるならこの分野で勝負してみたいと考えていました。
ただ、公務員を辞めてすぐに起業するのは、現実的ではないと判断し、最終的な目標から逆算して、業界への理解を深めるために自分で働いてみることにしたんです。できれば大企業ではなく、トップとも話ができる風通しの良さや中小企業ならではの小回りの利く会社へ転職したいと思っていました。
実際入社してみると、希望通りの社風でしたが、役所とは違うやり方に最初は戸惑う場面もありました。ですが、マニュアル通りの決まりきったことはなく、アイデアや技術次第でいくらでも変化させていけるような、未知の可能性を感じられるところがむちゃくちゃ楽しいです。
いまは、自分が思い描いた将来像へ向かって、学びながら進んでいけるのがとてもいいです。勉強すればその分ちゃんと周りや自分に返ってくるので、やりがいもあります。
R&Dにマニュアルはありませんし、前任者もいません。全部自分たちで一から開発するので、実務経験の浅い私がついて行くのは大変ですが、仕組みを理解したらすぐに試作に取り掛かる、そんなスピード感があるところに物作りの醍醐味を感じています。
公務員を辞める時、「この業界は立ち止まったら取り残される」という心構えで転職したのですが、R&Dはただ前に進むだけでなく、全力疾走しないといけないので驚きました。そこが面白いところでもあり、自分の想いや力をぶつけられる環境で仕事ができて、いまとても充実しています。

AR.jsを使ってマスクにARマスクを被せてみる

◆高橋優也
新潟県出身。金沢大学経済学類。学生時代に過ごした金沢の街に魅了され、応援するサッカーチームも好きなビールも金沢贔屓。石川県庁に入庁後、起業への想いを実現させるため上京。エンジニアとして実務に携わりながら将来の夢に向かって勉励中。