アヴァントには、最先端技術を用いて、新しい技術開発と研究を行う『R&Dグループ』という部門があります。「R&D」は、Research and Developmentの略で、研究開発という意味。
現在、R&Dグループでは、AI画像処理技術を用いた検索システムの開発、ドローンの飛行技術を活用した点検サービス、AndroidやiPhoneのアプリ開発、アレクサのアプリ開発とIoT、などを手掛けています。
今回は、20代前半の若手メンバーが集まるR&Dグループをレポートします。
研究開発だけでなく市場を見据えた新しいサービスをめざす
アヴァントは主に不動産仲介業社のシステム開発を手掛けています。その中で、R&Dグループの役割は、最先端技術を使って、主力事業へ繋がる新しいサービスを開発することです。
一般的に、技術開発という部門は、アイデアを形にするまで時間が掛かると言われています。また、トライ&エラーを繰り返しながら進んでいくため、開発費用が負担になる場合もあります。
アヴァントのR&Dグループも例外ではなく、最先端技術を活用した商品やサービスを市場で展開するレベルへ仕上げるには、時間を要することが多いです。採算をとるには、さらに時間も掛かります。
大手企業のR&Dは、そうした研究開発に特化し、商品化やその後のPRは別の部署が行うことが多く、開発に没頭できる環境がありますが、中小企業は、新しい技術を開発するだけでは、チームを維持していくことは難しいです。
「中小企業の開発チームにとって大事なことは、実際に商品として展開し、導入実績を増やして市場を拡大していくこと。」
そう語ってくれたのは、R&Dグループのリーダー木村さん。
研究するだけでなく、その先まで考えて仕事をすることを、グループ内でも浸透させるため、「開発した商品をそのまま市場に持っていける」というキーワードをつねに頭に置きながら、研究開発に取り組んでいるそうです。
20代前半の若手メンバーが手掛ける「もの創り」
現在、7名のメンバーでR&Dグループは構成されています。そのうちの5名がなんと20代前半です。
メンバーが集まる一角では、技術やシステムについての話をしている姿を良く見かけます。
どちらかと言えば、技術開発は、机に向かって黙々と作業を行う「静」のイメージがありましたが、アヴァントのR&Dグループは、活気と探求心に溢れた「動」に近い印象を受けました。
はたから見ていると、和気あいあいと楽しそうだなと思いがちですが、前述したように、彼らの目標設定は、「市場で展開される」です。一見すると、楽しそうに見える会話も、ハードルの高い目標を達成するために仲間同士で助け合っていると言った方が近いかもしれません。
若手中心のチームには、自由な発想を形にしていくために、お互いを助け合う文化が自然と作られているように感じます。
未熟な部分はありますが、既成概念にとらわれず、アイデアを出し合いながら進んでいく。そんな若手ならでは価値観を持つメンバーたちを、リーダーの木村さんがうまく引っ張ります。
「それぞれの持ち味をどう引き出すか、納得できる形で引き出せているか」をいつも考えているそうです。
また、「どこに売るのか、何を提案するのかを意識して、メンバー各自が作業を行うことで、スケジュール、予算、提案方法など、技術開発以外のスキルも上がり、成長にも繋がります。」と言う。
さらに、「何事にも熱心に取り組み、ポジティブにチャレンジを続けていますが、経験不足が原因でつまずく時もあります。自分の大きな役割は、そうした時に背中を押してあげるようなフォローをすることだと思っています。」と、若手中心のチームならではの良さを壊さないフォローも意識しているそうです。
「私は年長者ですが、同じ目標を共有している仲間として彼らを尊重し、本人が納得するようなコミュニケーションを図っていきたいと考えています。」と続けます。
若いからという目線ではなく、技術者同士という対等な目線を持ちながら、リーダーとしてもチーム内の良い環境を保っていく。簡単なことではありませんが、「創ったものが動く」という技術者にとっての達成感や、人の役に立つことの喜びを知ってもらいたいと願う、木村さんの想いが信頼関係の構築にも表れている気がします。
現在、R&Dグループでは、
・ドローンを使った防災、点検サービス ← 詳細は近日公開!?
・AIを活用したコロナ対策 ← あったら便利!がカタチになります。
・自由自在に絵が描けるAndroidアプリ ← 開発者のデビュー作!
に取り組んでいます。
R&Dグループを一言で表すと「面白い」です。
その面白さは、失敗を繰り返しながら、技術力を高めていったR&Dメンバーの努力とも言えます。
好奇心、情熱、探求心、想像力・・・。グループ内にあるいろいろな力を集めながら、研究開発に取り組むR&Dグループ。アイデアを出し合い、手間を惜しまないもの創りの魅力を再認識させてくれました。
【プレスリリース】
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理想の間取り図を作成して物件を手軽に検索できるシステム「間取サーチ AI」を開発。「三井のリハウス」Webサイトにて公開
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【産学協働】アヴァントと電気通信大学が、“感性語”に基づいて、より人間に近い感覚で不動産物件を検索する画像処理技術を共同で開発。基本特許を出願いたしました(特願 2020-000337)。